| オフサイドとアイシング |
アイスホッケーは次の2つのルールを理解すれば、観戦に何の支障もありません。オフサイドは相手ゴール前での待ち伏せ行為を規制し、アイシングは時間稼ぎのために無駄なクリアをしたチームが不利になります。
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| オフサイド |

※illustrated by Jiro Abe |
攻撃側の選手がパックよりも先にアタッキングゾーン(AZ)に入り、あとからパックがAZに入った場合、オフサイドとなります。
ただし、AZに入ったパックを相手側選手がコントロールしている場合、ラインズマンは直ちに笛を吹かず(ディレイドオフサイド)、攻撃側の選手が全員、AZの外に出たらオフサイドは解消されます。ディレイドオフサイドで攻撃側の選手がAZの外に出ずに、そのままパックを触ったり、奪いに行ったりした場合、オフサイドとなります。
オフサイドは攻撃側選手の“両足のスケート”が完全にブルーラインを越えているかどうかが基準となり、片方の足が少しでもブルーラインに残っていればセーフになります。
いったんパックがブルーラインの外に出れば、攻撃側の選手も一度ブルーラインの外に出なければならず、攻撃の態勢が崩れます。パックを外に出したい防御側と、それを阻止する攻撃側。ブルーライン上での激しいせめぎ合いも、アイスホッケー観戦の見どころの1つです。
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| アイシング(アイシング・ザ・パック) |

※illustrated by Jiro Abe |
センターラインの手前から出したパックが、誰にも触れずに相手チームのゴールラインを越えたとき、アイシングになります。この場合、パックを出したチームのディフェンスゾーンからのフェイスオフとなります。
無意味なクリアをしたチームが自陣ゴール横のフェイスオフという不利な状況に置かれるわけです。ただし、次のケースはアイシングになりません。
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・ペナルティで選手が退場して、相手よりも人数が少ない状況(ショートハンド)の場合。防御側はこれを利用して時間稼ぎをします。
・相手選手がパックに届く距離にいたにもかかわらず、故意にパックに触らなかったとラインズマンが判断した場合。
・パックがゴールラインを越える前に、GKがゴールクリーズから出た場合。パックを取りに行ったと見なされます。
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| ペナルティ |
相手を転ばしたり、妨害したり、乱暴な行為をした選手は、一定時間、ペナルティボックスに入らなければなりません。相手より人数が少ないことは、それだけ相手に得点のチャンスを与えることになります。ペナルティで数的に有利な状態を「パワープレー」と呼び、数的に不利な場合を「キルプレー」、または「ショートハンド」と呼びます。ペナルティはその度合いをレフェリーが判断し、以下の種類に分けられます。
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●マイナー・ペナルティ
2分間退場。もっとも軽いペナルティ。その間に得点された場合、ペナルティは解消されます(2人以上の場合は最初の1人のみ解消)。
●メジャー・ペナルティ
5分間退場。相手に出血させるなど、ひどい怪我を負わせるペナルティを犯した場合。相手に得点されても、ペナルティは解消されません。
●ミスコンダクト・ペナルティ
10分間退場。レフェリーに反抗的な態度をとった場合。ただし、代わりの選手が出場でき、数的に不利な状況にはなりません。
●ゲームミスコンダクト・ペナルティ
残り時間退場。あまりにも危険な行為でメジャー・ペナルティを犯した場合。メジャー・ペナルティの5分間経過後に代わりの選手が出場できます。また、1試合に2度目のミスコンダクト・ペナルティをした場合、自動的にゲームミスコンダクト・ペナルティが科せられます。
●マッチ・ペナルティ
5分間+残り時間退場。試合後に追加処分が科せられる一番重いペナルティです。
●ペナルティ・ショット
GKと1対1となったプレーヤーが、シュート態勢に入った場面で背後からペナルティをされた場合に与えられます。リンク中央のフェイスオフスポットからGKと1対1の形式で行われます。
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なお、ペナルティでどんなに退場選手が増えても、氷上でプレーする選手の数はGKを除いて3人より少なくなりません。要するに2人までのペナルティは同時に計測しますが、それ以降のペナルティは前の選手の退場時間が終了してからタイムをカウントすることになります。
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次回「上級編」では、アイスホッケーをさらに詳しく解説します。
・ペナルティになる行為とレフェリーのジェスチャー
・アイスホッケー用語集 |