| 2007/4/4 第8回 厳しい戦いの中で |
大会2日目は白熱した好ゲームの連続だった。
女子といえども、トップディビジョン昇格を争っている大会。
基本的なスキルは男子に比べ劣るものの、スピードやテクニック、そして力強いシュートは見ている観客を十分に楽しませてくれる。
各国のプレースタイルもそれぞれ違うし、見ていて楽しいし、面白い。
正直なところ、選手ではないからそう思えるのだけれども、「見ていて楽しい」というのはスポーツにとって大事な要素。
今大会は日本が優勝候補とはいえ、どの試合も決して楽な試合ではないことは確かであり、イコール、見ている側にとっては「面白い」試合が続くということだ。
第1戦、ノルウェー-チェコは、Division Iに昇格したばかりのノルウェーが、前回大会3位のチェコに大金星をあげた。
試合終了のブザーが鳴り響くと、ノルウェーの選手、そしてサポーターはまるで優勝したかのように喜びを爆発させた。
続く第2戦のフランス-ラトビア。この試合もオーバータイム(延長戦)にもつれこむ接戦で、劇的なフランスの勝利。
全員で肩を組み、国歌を大きな声で歌うフランスの選手たちは、以前このコラムでも書いたが、
16歳から20歳という若い世代を中心としており、初戦に続き苦しい2試合をモノにしたことで、「いける」という手ごたえを感じているに違いない。
「確かに見ている側としては楽しいけれど、この2試合の流れが、どうか日本戦にまで続きませんように・・・」
ひそかにそう願っていたのだが、”残念ながら”、日本戦も苦しい立ち上がりとなってしまった。
大会前のテストマッチでも日本-デンマークの第1ピリオドは0-0。苦しい立ち上がりは想定内だ。
貴重な先取点を昨日から動きがよかった中村(亜)が決め、流れをつかんだかに見えたのだが、デンマークも第1ピリオド終了間際という、一番嫌な時間帯に同点においつき、くらいついてきた。
こうなると、2点目、3点目が試合の流れを左右する。
この大事な追加点を奪ったのは日本。DF野中がゴール裏から技ありのパスを出し、29歳・ベテラン十川がしっかりゴールを決めてくれた。
3点目はDF山根のブルーライン上からのスラップショット。これにはデンマークサポーターも脱帽、日本の観客とともに拍手を送っていた。
最後は6人攻撃をしかけたデンマークに対し、日本はエンプティゴールを決め、試合終了。
日本は2勝目を上げ、また一歩優勝に近づいた。
終わってみれば4-1という快勝のスコアに見えるが、決して楽な戦いではなかった。
第1試合 のノルウェー-チェコのように試合はやってみなければわからない。それもまたスポーツの面白さ。
「勝ちたい」という気持ちをどれだけ強く、そして60分間ずっと持ち続けることができるかどうかが、これから続く厳しい戦いの中でカギとなってくる。
試合後、日本のゴールを守り切った18歳のGK・藤本を選手みんなが笑顔で迎えに行く。アイスホッケーを見る側として楽しませてもらっている私は、こうした笑顔あふれる光景が3戦目以降も続くことを、ただひたすら観客席から願っている。
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