| 2007/4/3 第6回 大会初日 |
どうやら、世界選手権という国際大会の雰囲気に飲まれていたのは、選手よりも私だったようだ。
優勝へ向かうための大事な初戦。日本はラトビアに5-2と白星を飾り、好スタートを切った。
テストマッチのときと比べ、会場の雰囲気がガラリと変わった。
リンクのボードにはたくさんのスポンサー広告が張られ、また国際大会だけあって、メディアも日本国内だけでなく各国から集まってきている。
日本で行う初めての世界選手権、ましてや日本は優勝候補という前評判もあり、メディアの数は国内で行う女子の大会と比べものにならない。
会場入りした日本選手の表情を密着取材のテレビカメラが追いかけている。
地元・日本での開催がプラスになることもあれば、マイナスになることもある。
このような状況の中、果たして選手は集中できるだろうか?そんな不安が頭をよぎった。
試合開始前には開会セレモニーも行われ、私は鳥肌が立った。
まさか世界選手権が日本で開催されることになろうとは数年前まで考えてもいなかったし、その場に自分がこういった形で関わるとも思っていなかった。
選手ではなくても元日本代表の一員として、こうして多くの方々のおかげで大会が開催されることに感謝し、また、このような大舞台でプレーできる喜びを選手には「プラス」として考えてほしい、と願った。
試合前の練習を見た時点では、ラトビアの選手は体格も大きいし、シュートも日本よりも力強い。
なかなか手ごわそうなチームだなというのが第一印象だった。
世界選手権やアジア大会などの国際大会になるといつも思うのだが、こうして客観的に見るとやはり日本選手は「小柄」だ。
試合前は私自身が「マイナス」面ばかり考えてしまったのだが、そんな私の不安を吹き飛ばしてくれたのは今大会一番「小柄」な選手、岡崎の先取点だった。
いつも日本女子代表を応援してくれているサポーターが、太鼓を叩きながら叫ぶ。
「おかざき!おかざき!」
女子の試合でこういった応援があると分からずにいた観客も、太鼓に合わせて手を叩く。
貴重な先取点に続き、試合の流れを引き寄せる大事な2点目も日本に入り、会場にいた観客が、「日本の女子は小柄でも強いんだ」と思い始めた。
その後、ラトビアにゴールを許したものの、結果は5-2。内容よりも「優勝」という結果が求められるこの大会で、まずは大事な初戦を勝ち取った。
試合後、勝利チームの国歌が流れ、またしても私は鳥肌が立った。
JAPANメンバーとして海外に行き、「君が代」を歌い、「日の丸」があがる場面を選手として経験してきた思い出が、ふと蘇る。
海外で歌う「君が代」にも感動したが、こうして地元日本で聞くのも、やはりいい。
いよいよスタートした、JAPANの戦い。そして、初めての日本開催となる世界選手権。
多くの方々にリンクに足を運んでいただき、選手に声援を送り、大会を楽しんでほしいと思う。
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