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あゆみ'S EYE 〜佐藤 あゆみ 大会コラム〜
 
2007/3/27 第3回 ライバル国、登場
サッカーファンにしろ、野球ファンにしろ、おそらく何のスポーツでも、そのスポーツを本当に好きな人は、試合だけでなく練習を見るのも好きだ。練習でどういったプレーをしているのか、どんな表情でしているのか、選手の細かい特徴、プレーのクセ、シュートを打つとき、パスを出すときのタイミングなど、見る側としての視点はいくらでもある。

昨日の夜に行われた、フランス代表の初練習。十川、藤井両選手がライバルとして挙げていた国でもあり、見る側の私としても興味津々。飛行機の遅れのため、予定していた時間よりも大幅に遅れて練習が始まったのだが、長旅の疲れをまったく感じさせない練習だった。
初めは体慣らしのスケーティングやパスの練習で、予想していた通りの内容。このまま、こういった体慣らしの練習で終わるかな、と思っていたが、次はいきなり4 vs 4のワンパック(試合形式での練習)。それも、「日本についたばかりだから、時差ボケをとるための遊び感覚でのゲーム」なんかではない。明日、決勝戦があってもまったくOK、問題ないんじゃないか?と思ってしまうくらい、動きがいい。キレの良さ、スピード、そしてパックに対する執着心。日本の感覚でいうならば、仕上げの段階のゲームだ。

うまい!と思わせる選手も何人かいる。角度のないところからゴールを決めるシュートセンス、DFを抜くときのフェイントのかけ方、DFの裏を狙って走るタイミング、ニュートラルゾーンでのリグループ、選手が何をしたいのか、チーム全体としてどういったプレーをしたいのかが、手に取るようにわかる。そして何より、パックに対する執着心がすごい。チームメイトでありながらも本番の試合さながらにパックを奪い合い、「勝ちたい」気持ちがこちらにも伝わる。「あぶない!」と思うボディーチェックも何度かあり、「戦うチーム」であることを強烈に印象付けられた。

もうひとつ、強烈な印象だったのが、監督のクリスティーヌ・デュシャン。
女性監督ということにも驚いたのだが、年齢が30代半ば、代表選手の経験があるとなると、もしかして対戦したこともあるかもしれない・・・?おそらく同じことを思ったオフィシャルサイトのスタッフが、インタビュー後の彼女に私を紹介してくれた。
1999年3月、フランスでの世界選手権Bプール(現在のDivisionT)で日本が優勝したとき、3位になったのがフランス。思った通り、彼女と私、そして今いるJAPANメンバーの中でも、当時のメンバーでもあった十川、藤井など数名が彼女と対戦している。そして、決勝戦の夜、優勝した日本と3位になったフランスは同じホテルで祝勝会をしていて、最後にはみんな合流して記念写真を撮ったり、ジャージの交換をしていたことも覚えていた。

開催国で優勝を狙っていたフランスが3位に甘んじ、そのときの代表メンバーである彼女が、今度は日本で開催される世界選手権で監督として来日。フランス側から言わせると、リベンジする絶好の舞台は整った。

ライバル国、フランス。彼女たちとのテストマッチは、もう明日にせまっている。
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